ご報告が遅くなりました。
先にお知らせしましたように5月21日(土)に市民集会が行われました。児童福祉法改正案について国会で審議が行われ,可決成立しました。その中で一時保護開始する際に親権者が同意した場合を除いて「司法審査」を導入する案が出されていました。子どもの権利を守ることは重要ですが,きちんとした体制ができないうちに司法審査という手続きだけを導入しても,実質的に子どもの権利が守られるのかという懸念から子どもシェルター全国ネットワーク会議では社会保障審議会児童部会社会的養育専門委員会に意見書を提出しました。
意見書では,①司法審査は,子どもの権利保障がしっかり守られる制度設計にしてください,②子どもが「帰りたくない」と意見を表明していること自体が一時保護をする根拠となるように明確にしてください,③司法審査の時に対象となる子どもに国費で子ども代理人が選任される制度を設けてくださいという3点について書かれています。
市民集会では,子どもシェルターの役割や実際の活動報告し,子どもの虐待などの環境から逃げ出したい,帰りたくないという気持ちを尊重することの大切さについて,また,意見表明権を支援するためには,時間をかけ,人とのつながりを通して丁寧なかかわりが必要だということが話し合われました。
この市民集会の意見などが法案や付帯議決に一部反映されたそうです。